どんな動物も病気になる。小さな命の「抵抗力」を守るためには<前編>

今回は、株式会社アミノアップ化学の北舘(きただて)健太郎さんにお話を伺いました。北舘さんは、獣医師という経歴を持ちます。

AHCCⓇに獣医師の立場から出会い、薬とサプリメントの併用に興味を持ったことから、アミノアップ化学へ転身。研究開発を経て、現在は取締役として業務にあたっています。

AHCCⓇは、ペット用も市販されていますので、今回はペットの健康にまつわるお話を中心にお伺いしました。

 

―北舘さんは、獣医師としてどのくらいの年数お仕事されていたのでしょうか。

獣医学部を卒業後、トータルで8年やっていました。そのあと、この会社に研究員として転職しました。

 

―獣医師からの転身されたきっかけは?

勤務していた動物病院でAHCCⓇを使っていたことがきっかけですね。動物病院では、お薬とサプリメントを一緒に処方できるんです。

動物病院と違って、人間の病院では保険適用の診療をするとき、サプリメント情報を医師が患者さんに紹介することは出来ても、薬と一緒に処方箋を出すことはできません。

なぜならば、日本の制度では保険適用の診療の中で、サプリメントなど保険適用外の費用を患者さんから徴収することは混合診療と呼ばれ、禁止されているからです。

保険適用外のもので例外として認められているのは、入院時の個室代や新しい高度医療技術などごく一部です。そういった観点では、動物病院は自由診療ですから、良いなと思ったものは取り入れて、お薬と一緒に処方できるんです。

動物の診療では、薬とサプリメントが一か所に集約されます。

 

―動物病院では最初からお薬とサプリメントを処方できるのですね。

そうですね。私が以前いた病院は、動物なら何でも診ていました。

ウサギ、鳥、爬虫類、動物園にいるような動物もです。どんな動物でも、病気になるんですよね。例えば治療が長期になるときなど、サプリメントを併用します。強いお薬を使った治療は身体にも負担なので、そういうときに使いますね。

例えば感染症の治療の補助に、AHCCⓇを飲ませてあげたりします。

もともと身体が持っている抵抗力、免疫力が低いとお薬の切れ味も落ちるんです。だけど、そういう動物にAHCCⓇを与えて免疫力の底上げをしてあげるとお薬の切れ味がすごくよくなる。

当時は、そういう使い方をしたりしていました。

 

―私事で恐縮ですが、雑種の猫、年齢が10歳以上の雌猫を飼っています。取材前に、子宮蓄膿症になりまして緊急手術を受けました。

それは、危なかったですね。お伺いしたケースの子宮蓄膿症の場合は見つかり次第すぐ手術です。破裂寸前だったのでは。

 

―助かって良かったです。今は元気にしていますが、回復期も心配で一晩中ネット検索をしていました。ペットは特に、身体が小さいから体力回復が大変なのですよね。急を要するときに情報収集しても十分な情報を得にくいですから、同じように不安を感じたことがある飼い主さんが全国にたくさんいるのではと感じました。

じっくり回復してくれればいいですよね。ネット検索されたということですが、やっぱり一番困るパターンというのは、知るチャンスが無くて逃してしまうというようなこと。すごくもったいないということですよね。AHCCⓇを知っている獣医の先生はすごく多いと思うんです。

ペットは、言葉を話せないので・・・例えばさきほどお話しされていた子宮蓄膿症も、人間だったら絶対そうなる前に病院に行くんです。自分で不調がわかるし、病院まで行けるからです。でもペットは話せません。人間が察することしかないんですよね。

はっきりとわかる病気だけではなくて、10歳を過ぎているなら、今度は腎機能が弱ってくる場合もあるので、シニア用の食事を考える必要もあります。

 

-北舘さんは獣医師の視点と、製品そのものの研究、色々な視点をお持ちなので、お客様からの相談にお答えされるときも多いかと思います。そういう視点を持たれた方がここにいて、製品作りに関わられているということは、利用者側からしてみれば大変心強いです。

西洋医学に携わっていた者として、「AHCC®は万能ですからぜひ使ってください」とは言いません。なぜならば、「第一選択」を見極める、というのが何より大切だからです。

例えば、「客観的な状況を見たら、それは動物病院で手術を受けられるか検討をすべきですよ」とか、「手術ができなくてお薬もない、他に方法がない、という場合ならば、サプリメントを使ってみましょうか」とか。

サプリメントを選択する際は、「その状態についてデータがあるAHCCⓇがいいんじゃないでしょうか」と、はじめてそこで選択するものだと思うんですね。

第一選択を間違えないことです。まずは動物病院での診療や処置があって、サプリメントはそれを補完するといえば良いでしょうか。

お電話でご相談いただいた際にも、「ちゃんとしたプロセスで決定してくださるように、回答しています。

 

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動物の健康を守るためには、第一選択が重要・・・筆者も考えさせられるインタビューでした。

お話はまだまだ続きます。来週もお楽しみにお待ちください。