治療はまず命を守ること<後編>

奈良県の「やわらぎクリニック」院長、北廣美先生にお話しを伺いました。

本記事はその後半です。前半の記事はこちらです!

―先生のところには、地域外の方もいらっしゃるとお聞きしました。

「よくご自分で情報を探して来られた方が相談にお見えになっています。

特にAHCC®に関しては遠方の方が多いですね。1番遠いところだと北海道からも。近畿だけでなく東海や東北からも定期検診に来られています。

主治医の方から完治宣言が出ているけれども、年に1回、確認のためにいらしている方もいますよ。」

 

―患者さんへの治療で先生が心掛けていることはどんなことでしょうか

「“これで効きそうだ”などという不確かな話はいたしません。事実やデータに基づいた治療法を明確に示して、具体的な治療法をはっきり申し上げさせていただいています。ですから、患者さんがものすごく安心されるんですね。

『どこでも治療できなかったものが、治療法が見つかった』といって、喜んで行かれます。

これがダメだったら次の段階がある。生きている間は治療ができます。」

 

―治療ができることの喜びは、生きる希望になりそうですね。患者さんの元気がない時はどのように声をかけていらっしゃいますか

「心と身体は常に連動しています。私自身、悩み事を相談する人生の師匠がいます。

患者さんも安心して相談できる場所が欲しいのです。自分の器の中だけで、解決できないままでは、心を病んでしまいます。うつ病はかならず原因があります。相談相手もいないし、何処に行って良いかも分からない。それが全て心の負担になります。私は患者さんに、心の負担や、心の病になる原因を小さくする方法を全て教えています。」

 

―心のケアについても教えて下さるのですね。

「心のケアは、大切にしていることです。人間の心は、どこにあるか?というと、胸の中ではなく、”無限”の存在なんです。

心によって体は支えられています。楽しく生きるには”大きな心”が必要です。

心が小さくなると免疫力が落ちますから、がんが発生しやすくなります。小さな悩みも長く持っていると膨らんできますので解消が欠かせないんですね。」

 

―心を支えるために先生が患者さんに伝えていることや、行われていることにはどんなことがありますか?

「どんなステージのがんでも次に何をするか?という事が大切です。

楽しいことを見つけてもらいます。『もう少し良くなったら1泊旅行くらいは行けますよ!治った後は、どうしたいですか?』と。やりたい事を全部紙に書いてもらって、どの順番で叶えていくかという話をします。

ある患者さんが、入院先で「肉も魚もダメ、旅行もダメ、あれもこれもダメだから」と禁止されて退院して、私のところに来ました。『何もしちゃだめ!って言われてるから何もしてほしくないんですけど何か治療ありますか?』と。

 

『何かやりたいことは?』と聞いたら『旅行したい』とおっしゃるので、じゃあ行っていいですよと。誰もがいつかは命が終わるんだから、家でも旅行先でも同じです、と話したら、ニコッとされて旅行に行かれました。

戻って来たらものすごく元気になっている。今度は、『ワイン飲みたくなったから、飲んでいい?』と(笑)、『じゃあこれくらい飲んでみましょうか?』と言ったら、帰りに喜んでワインを買って帰られたそうです。

 

ワインも飲める、旅行にも行ける・・・”○○してはいけない”と思っていた枠が外れて、どれだけ嬉しかったか!という話をされていました。

驚いたことに、その方は腫瘍マーカーがどんどん下がって、最終的に腫瘍がなくなってしまいました。ご自分で『もう私、治ったと思います。完治宣言します!』って言っておられました。今もお元気にしています。」

 

―勇気の出るお話ですね。最後に今病気と闘っている方に向けてメッセージがありましたらお願いいたします。

「最終的には”あなた”が幸せにならないといけないんです。これからの人生をどんなに豊かにしてもらえるか?私はそれを毎日考えていて、それのお手伝いをしています。

病気は小さくしていく、悩みも小さくする!それはどなたにも必要なことなんです。大切なのは、今がどうであれ最期の1日まで、人生を楽しむことですから。」

 

―北先生、笑顔になれるお話しをありがとうございました!

北先生のいらっしゃるやわらぎクリニックの情報は、下記をご覧ください。

 

北廣美(きた ひろみ)先生

医療法人やわらぎ会 理事長

やわらぎクリニック 院長

公式ホームページ:http://www.yawaragikai.jp/clinic/

住所:奈良県生駒郡三郷町立野南2-8-12

電話 0745-31-6611