2017年7月8日(土)9日(日)の2日間に渡り、統合医療機能性食品国際学会(通称:ICNIM/読み方:イクニム)第25回年会が、札幌市内のホテル・ロイトン札幌で開催されました。
年に1回開催される、ICNIM。AHCC®の最新の研究発表が行われる学会です。今年は28カ国から427名の医師や研究者があつまりました。
今回は、基調講演をはじめとし、「遺伝子レベルで健康を考える」という話題がありました。
その様子をお伝えいたします!
遺伝子レベルで健康維持や病気予防を考える
今回の基調講演は「遺伝子型、個別化医療とヘルシーエージング」と題して、イースト・アングリア大学(イギリス)のアン マリー ミニヘン教授による遺伝子と健康維持、病気予防のお話でした。(⇒個別化医療については前回の記事より)
ミニヘン先生は、遺伝子の型が違うと治療の効き目も違うということについて、
ある試験の”実例”を紹介して下さいました。
25%の人が持っているというAPOE4遺伝子があります。この遺伝子は一般には認知症や心血管の病気を発症するリスクを高める、あまり嬉しくない遺伝子として知られています。
しかし、食生活の改善や脂質の抑制を行うと、他の人よりも健康状態の改善がぐっと早かったのです。
「健康維持」、「病気の予防」、「病気の治療」の効果は人によって様々。
実はこれ、その人が持つ”遺伝子”が深く影響していたということなのですね。
とても興味深いお話だと思いませんか。
健康なうちから自分の身体を知っておくことが大切
今回の研究者発表でも、遺伝子レベルで健康や病気予防を考えるようになってきた世の中の流れを捉えて、そうした話題が議論されるようになっています。
私たちの身体の主は、自分自身です。「今調子が良い」、「良くない」はわかっても、身体の中で何が起きているかまでは、なかなか知ることが出来ないものですよね。
私たち一人一人が、それを知るために自分で情報を取りにいくことも必要になりそうです。
自分の遺伝子型を知れば、自分に合った健康維持の仕方がわかるという時代。
自分の身体を知り、必要なもの、不要なものを知る。
健康の土台となる食生活を整えて、心健やかに生活する。
そんな風に笑顔で毎日を過ごせたなら、こんなに嬉しいことはないように思います。
その他、今年の学会(ICNIM)で発表された演題などにつきましては、ICNIMオフィシャルサイトも併せてご覧ください。