ご本人にもご家族にも、必要な情報とケアを<後編>

吉田社長インタビュー、後半です。(前半はこちらよりお読みください

-皆さんご自分で機能性食品について調べて、データや情報を薬局の窓口まで確かめにいらして、納得して購入して行かれるのですね。

はい。そうして来られる意欲的な方が増えています。

以前はAHCCⓇを知らない方も今よりも多かったです。そこで、とても地道な活動ですが市民講座で直接認知してもらう機会を作っていました。

インターネットで調べて、「突き詰めるとやっぱりAHCCⓇなんじゃないのかな?」と。AHCCⓇにまつわる書籍もここに置いていまして、借りて行かれる方もいます。

抗がん剤だけではなく、補助できるものを飲んでいくことが大切だと。

じゃあ、抗がん剤に何かプラスして手助けになるものを使ってみたい。がんが見つかったのが初期段階で、抗がん剤だけで良さそうだという方でも、AHCCⓇが飲みたいという方も少なくありません。

具合が悪いままではいたくないから改善したいなど、その方次第で選ぶ理由は様々です。

 

-予防のためにAHCCⓇを選ばれている方もいらっしゃいますか。

家族でがんになった人がいるから予防のために飲みたいという方は、15年前と比べると増えています。お金もかかることなので、1日おきでも、1日1包飲めるとしても、必要だと思われるのでしたら飲んでいた方がより良いですよ、というお話はさせて頂いています。

やっぱり、ご自分で納得して飲まないと意味がないんです。飲んですぐ急に元気になるとか、そういったものではないこともきちんと理解していただいて、あとは続けていくことです。

 

-ご家族ががんで闘病中、という方もこの記事を読んでくださっています。

ご高齢の方は自分で調べる術を持っていないことが多いですからご家族がどう動くかですよね。市民公開講座にも、患者さんとご家族が一緒に来ていたり、ご家族が一人でいらっしゃったりすることがあります。介護事業をやっているから特にそう思うんですが、「本人が直接言える」というケースは割合的に多くないようです。

つまり、「家族が飲ませてあげたいと思うかどうか」ですよね。どうしたらより良く過ごせるのか?苦しまないようにしてあげられるのか?です。寿命はあるにせよ、質の良い生活を長くキープするにはどうしたら良いのか。それはご家族のほうが悩んでいらっしゃるのかも知れません。

できるだけ、元気でいて欲しい!ご家族は皆さん、そう思っているはずです。ご家族には、情報を調べるだけでなく、ご本人の「意識を高めること」に目を向けてほしいですし、薬の相談ひとつにしても、一般のお薬の話題、介護の事、漢方薬のこと・・・直接私たちに聞いて欲しいですね。市民講座でもそのためにブースを出しています。

地域に密着している薬局は病院より入りやすく相談しやすいはずです。うちですと小さいですが、「健康相談窓口」を設けて、処方箋がない人でも話せるスペースを確保しています。

 

-ご家族の気持ちを考えると、よりよい状態を保つことはその方のためだけではありませんね。みすず調剤薬局さんで取り組まれている漢方処方の相談についてお聞かせ頂けますか。

漢方認定薬剤師といって、薬剤師の中でも漢方の知識を深く持つ薬剤師が相談に乗ります。

訪問では直接患者さんのところに行っていますので、悩み事を伺い、コミュニケーションをとります。薬局としてあるべき姿が、薬、漢方薬、健康食品についてお役に立つ知識を提供していくこと、相談ができる場所であること、と考えています。

処方箋をただ作るだけでは、今後の薬局のあり方ではないですよね。些細なことでも相談できる場所にしないと。例えば、うちの本店の薬局長は元「糖尿病栄養治療師」、で今も糖尿病の専門病院の調剤をおこなっています。インシュリンや糖尿病関係は詳細な支援をするようにしています。

それぞれの薬剤師が専門分野を持ち、お互いに情報交換しながら切磋琢磨する。これからも、スタッフ一人一人の知識を深めていきながら、お客様の健康のお手伝いに向き合っていきたいと思います。

 

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吉田社長、ありがとうございました。みなさん、是非みすず調剤薬局さんへお問い合わせください。相談でご心配ごとが解決することもあります。

次回の記事も、どうぞ楽しみにお待ちください!

 

吉田邦章(よしだ くにあき)社長

薬剤師・東北薬科大学(現)卒

病院勤務を経て、2001年にみすず調剤薬局創業(函館市内3店舗運営)

みすず調剤薬局 北海道函館市柳町9-5

TEL:0138-54-3800