ご本人にもご家族にも、必要な情報とケアを<前編>

今週から、2週にわたって、北海道函館市のみすず調剤薬局、薬剤師の吉田邦章社長インタビューをお届けします。

居宅介護支援事業を運営(ケアマネージャーが常駐)し、在宅事業にも実績があります。病気も、介護も、ご本人もご家族も、悩み事を少なくして適切なケアを受けたいのは同じです。

吉田社長の会社では、薬剤師ひとりひとりが専門知識の深い分野を持ち、調剤にとどまることない「まちかど相談薬局」としての役目を担うよう、日々取り組まれています。吉田社長の取り組みと、想いを伺いました。

-みすず調剤薬局さんで取り組まれている、「居宅介護支援事業」についてお話を聞かせて頂けますか。

調剤薬剤師が施設や自宅にお薬を配達して、安心して薬を飲んで頂けるように支援する事業です。

介護保険を使っている人は、その人の「ケアプラン」に「薬剤師が訪問する」と書かれていなければ訪問できないのですが、ケアプランをつくるのが、ケアマネージャーの仕事です。うちにはケアマネージャーが在籍して、連携を行っています。2年くらい前から始めました。

 

-病気も同じですが、介護もある日突然必要になる、というケースも、他人事ではないですものね。そういう意味では街の薬局で介護のことも併せて相談できるというのは魅力です。

ご高齢になってきますと何が起きるか分からないですから、突然病気にかかって入院することもあります。ずっと病院にはいられず、ある時期になったら出て下さい、後は在宅で介護保険とか使って自立してください、と投げられてしまうこともあります。

そうすると、「介護保険って何だ?」から始まり、家族が慌ただしくなります。「要介護」になると、ケアマネージャーをつけなくてはなりません。知っているケアマネージャーがいれば、患者さんが退院する際、元の生活をすることが難しく自宅に戻れない際も、次の生活を準備できるように、患者さんが入院している間に諸々の「代行申請」の手続きもできます。

うちにケアマネージャーが常駐しているので、介護施設側に在籍しているケアマネージャーさんと、意思疎通図もできます。ご本人のことを、“介護が必要になられてから初めて知る”のではなく、“元々ご本人を知っている”状態で支援できる点は、ご家族にとっても安心だと思います。

 

-連携によって、患者さんの不安を取り除くお仕事。大切ですね。

介護認定を受けた方のほうが、薬の管理も難しいケースが多いんです。介護の世界も幅広くて、会社ごとに規範が違います。薬局の日常業務とは全く違うことですから、介護に関わる皆さんがどんなことに困っているか、薬局のことで不明点は何かないだろうか?と、コミュニケーションをとって理解を深めるように動いています。逆も同じです。

 

-みすず調剤薬局さんは健康食品の品揃えが豊富ですね。漢方薬も豊富です。

漢方に詳しい薬剤師がいますので、飲み方だけでなく安心して続けて頂けるように詳しいことをお話ししています。併せて、AHCCⓇなど機能性食品のご提案もしています。

2001年の創業当時、父と一緒に始めたのですが、AHCCⓇを患者さんへおすすめし始めたのは、創業してすぐからでした。父が元々健康食品好きでAHCCⓇを飲んでいたことがきっかけでした。

AHCCⓇが他となにが違うか?という点はやっぱり「基礎」と「臨床」のデータがあることですよね。機能性食品に注目が集まって、いろいろな情報が世に出るようになった時期でしたね。

当時、「結局何が良いのか」がわかりにくいような状況になっていたので、正しく伝える目的で、市民公開講座を開くようになりました。

 

-健康食品は本当に良いのか?どんな点が良いのか?を正しい情報として伝えることですね。

そうですね。当時キノコ系の健康食品も何が良いか分からなくなっている方が多い印象だったので、きちんと伝える趣旨で開催してきました。

データがあるのは、AHCCⓇだけということ。原料を作るメーカーにばらつきがあると、品質が安定しないということ。皆さん、このことを知らないんですよね。「飲んだらすごく良かった!」という利用者の感想だけでものを選ぶのか、AHCCⓇのようにデータがあるもので選ぶのかの違いですよね。

10年前にくらべて蓄積された試験結果の数も増えましたし、常に正しい情報を伝えていかなくてはと思っています。

 

 

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吉田社長のお話は後半に続きます!次回の更新予定は来週です。

 

 

吉田邦章(よしだ くにあき)社長

薬剤師・東北薬科大学(現)卒

病院勤務を経て、2001年にみすず調剤薬局創業(函館市内3店舗運営)

みすず調剤薬局

北海道函館市柳町9-5

TEL:0138-54-3800