前回につづき、今週も株式会社アミノアップ化学の北舘(きただて)健太郎さんのインタビューです。
動物の健康を守るためには、様々な選択肢があります。元獣医師の北舘さんが強調されたのは、“病気になったときに、最初に何を選ぶかという「第一選択」の見極めが大切”ということでした。
― 第一選択が大切とのことですが、迷われる飼い主さんもいらっしゃるかも知れません。
治療にはいくつかの選択肢が出てきます。まず、西洋医学の観点から最も効果的と思われる治療法が第一選択として示されますよね。
でも、動物の年齢や状態、タイミングや環境などさまざまな要因があって、この選択肢が動物にとって必ずしもベストではないときがあります。
また、西洋医学を基本とした標準治療では十分に効果を発揮できない病気とか、動物種によってできることに大きく制限があることだってあります。
そんなときに、次の選択肢としてサプリメントのような西洋医学以外のツールをうまく組み合わせることで、より無理のない治療を行える場合があります。
また、飼い主さんの希望により積極的な治療を行わない場合もよくあります。それはそれで一つの選択として尊重されるべきです。
こんなことがありました。実際にあったがんが見つかったワンちゃんの飼い主さんとの会話です。
「今だったら手術もできますし、抗がん剤の治療もありますよ、どうしましょうか?」と伝えると、「いやあもうずいぶん年も取っているから、これ以上つらい思いさせたくないしうちでゆっくりさせるよ~」と連れて帰られるんですね。
だけど何日かすると「だんだん食べなくなってきたんだけど、先生なんかいいのない?」という話をされますと、「じゃあこれをためしてみますか」と、状態が良くなくても安全に使えるAHCCⓇをおすすめします。
― 人間と同じで、犬や猫もがんにかかることがありますね。
それからしばらくして、「食欲が出てきた」とか「良くなったからもうちょっとつづけてみるかな、体への負担もなさそうだし。」と、継続されるんですね。
動物も人間と同じで、若いときに病気せず過ごせたとしても、次第に年を取って、寿命を迎えるものです。
重い病気にかかってしまっても、「AHCCⓇを使いだしてから思ったより長生きしたんだよね。」「すごく最期穏やかに過ごせてよかった、ありがとう先生!」っておっしゃられたことも少なくありません。苦しみながらではなくて、穏やかに家族と一緒に過ごせる時間が長く続くことで喜ばれます。
最終的には助けることができなかったとしても結果的に看取られたご家族の心を救うことができたんだ、これもAHCCⓇの役割なんだ、と考えさせられました。申し訳ない気持ちでも、喜んでいただけたのなら良かった、と。
― 犬、猫によって気をつけるべき病気の種類には多少違いがありますか。気をつけるべき病気はどんなものがありますか?
例えば、猫にはウイルスの感染によって起こる猫白血病とか猫エイズという病気があります。
白血病は血液のがんですね。また、人間のエイズもそうですが、猫エイズは免疫機能が落ちていき、がんや感染症にかかって命を落とす可能性のある病気です。これらのウイルスは、野良猫出身の飼い猫、多頭飼いしている猫、外に遊びに行かせている飼い猫などに感染の機会が多いので要注意です。
このようなウイルスに感染した場合、とにかく病気を進行させないよう免疫機能を支えるしかありませんが、そんな便利な薬はなかなかありません。
そんな時、AHCCⓇを使うことによってカラダ本来が持っている免疫機能が維持されて、結果的に白血病やエイズの発症を遅らせたり、症状を緩和できたりする場合があります。
― 時と場合に合わせた使い方、ということなんですね。
治療の選択には色々なものがあります。でも、「どっちに偏ってもよくない」と私は思っています。西洋医学一辺倒では、パーフェクトではないですし、サプリメントだけでもよくないと思います。
状態に合わせて、うまくどちらのも“いいとこどり”をしていけるのが一番ではないでしょうか。
動物にAHCCⓇを与え始めると、食欲が旺盛になるとか動きが活発になる、毛ヅヤがよくなるというような外から見てわかる変化もよく認められます。人間よりも動物は反応がわかりやすいですね、早いです。
最も避けたいのは、偏ったネット情報や先生の主観で迷子になってしまうこと。
情報はたくさんありますし、飼い主さんは戸惑うこともあると思います。もちろん個体差がありますから、一つの方法をすべてに当てはめることはできません。
日頃から主治医の先生とは何でも相談できる関係を作っておくこと。
それから何より、人間もペットも、「病気になる前から」、健康維持のための努力をしているほうが、していないよりもずっと良い結果を生みます。
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北舘さん、ありがとうございました。ペットは生活のパートナーであり、一緒に暮らす人にとって、替えることのできない「生きがい」のひとつではないでしょうか。
今ある健康は、「当たり前」ではないものです。日々の積み重ねがペットの命を守ります。いつまでも長生きして、健やかでいてもらうための選択肢を見直してみたいですね。