前回に引き続き、AHCCⓇを製造する株式会社アミノアップ化学の「ひと」にスポットを当てた記事をお届けします。(インタビュアー:ライター 樋口亜沙美)
製造部部長の藤井さんにお話を伺いました。今回は後編です。前回の記事はこちらです
-前回は製造の過程について詳しく伺いました。後半は「ひと」についてより詳しくお話を伺います。2017年3月現在、製造は何名で作業をしていますか?
正社員13名、パート18名です。正社員のうち、若手の多くは新卒で入社した社員です。
-生産管理は、人の目が行き届かなければうまく回らない重要な部分かと思いますが、どのように管理されていますか?
当たり前のことですが、設備の管理も、運用の強化もどちらもかかせないものです。生産管理の仕組みは会社によってかなり変わってくるはずですが、アミノアップ化学では、
- 管理するべきものは何か
- それをどのように管理するか
- 生産工程を正しく再現しているか
といったことについて、厳しい社内基準を設けています。
生産された製品が、正しい方法で作られているかを確認する工程ももちろん重要です。生産の合間を含む全工程が、製造部が担う仕事ですね。
-工場を見学させて頂いた際、細部までルール化されていることに大変驚きました。複数ある製造の現場に出入りするたびに、手洗い、消毒、衛生着への着替えのほか、服に付着している細かいゴミを除去する粘着ローラーの利用手順(テープを剥がして捨てるタイミング)までルール化されていました。こういったきめ細かい管理がされているのですね。
はい。細かな作業のひとつひとつを明確化しています。さらに、スタッフひとりひとりがどの段階でどのくらいの作業量をこなすべきかも、ルール化して管理しています。
また、製造現場の環境や作業性を改善するため、実際に作業するスタッフが現場で気づいた改善点を提出してもらっています。改善提案の内容が良かった場合には直ぐに取り入れ、改善提案してくれたスタッフを社内で表彰しています。
1から10まで全自動の工場というわけではなく、人の手による生産工程もあるところが、当社の特徴のひとつですね。
人の手が関わって丁寧に仕上げると同時に、ばらつきを出さずに高く安定した品質で生産するためにも、ルール化とその徹底が重要ですね。
-人間の目・手が力を発揮するAHCC®の製造現場では、職人的な感覚も養っていかなければならないのですね。
まさにその通りです。担子菌を培養する工程でも、製造スタッフが見た目や匂いをチェックしています。
同時に、品質管理部門においても、製造工程の要所要所でサンプルを抜き取り、「担子菌が順調に育っているか?」などをチェックします。
検査結果が出るまでには一定の時間がかかりますが、ベテランの製造スタッフであれば検査結果が出る前でも「匂いを嗅ぐだけ」で瞬時に今どのような状況にあるかがわかるんですよ。
-お客様の視点で考えてみると、世の中にたくさんの商品がある中で、よりよい選択をするべく知識を取り入れたいとお考えの方も多いと思います。お客様から製造工程についてご質問が寄せられることも多いのでは?
はい。お客様に正しい情報をお伝えし、疑問や不安を解消して頂けるように、社員は製造工程の知識が必要ですね。
ですから、アミノアップ化学の社員は、所属する部署に関わらず、入社したらまずは製造部で研修をします。実際の製造現場で作業をして、自社製品の知識と理解を深めるためです。
-製造部は新卒採用を実施していますか?
2017年4月入社に新入社員が加わります。2018年度も、新卒の社員を募集しようと検討中です。若い方にもぜひ興味を持って頂けると嬉しいですね。
—–
藤井さん、ありがとうございました。
次回の記事も、どうぞお楽しみに!