オカリナ奏者、ホンヤミカコさんのインタビュー記事をお届けします。
1994年にCDデビュー後、1999年には手がけた曲がCMソングに起用され、オカリナブームの火付け役として国内、海外で演奏活動をされています。5月には韓国ツアーで5ステージを終えられました。
自然や生き物をテーマにしたオリジナル曲はやさしく、命を感じる音色です。
現在は北軽井沢を拠点に活動され、新しい取り組みも始められるとのこと。ご活動に欠かせない体調管理のこと、日々の活動についてもお話をお聞きしました。2回に分けてお届けします!
-ホンヤさんは帯広ご出身で、現在は北軽井沢へ拠点を移されたとのことですが、四国八十八カ所を巡られたこともあったそうですね。
2014年から高知県の四万十市に丸3年住みまして、この春北軽井沢に拠点を移しました。四国のお遍路は、テレビ番組の企画で八十八カ所を回らせてもらったというものでした。
その過程で気づいたことがいくつもあって、長く時間を過ごせば過ごすほど、オカリナ、楽器と、四国の自然や環境がぴったりだなと、不思議な縁を感じたんです。ご縁ですね。
高知県観光特使、香川県の高松市観光大使、鳥取県鳥取市の観光大使としての活動もさせていただきました。
今は、拠点を移しまして、オカリナを軸に新しい取り組みを始めたところです。オカリナとヨーガの融合です。オカリナの傍ら、長年ヨーガを続けてきましてもう四半世紀になります。
今年3月には、ベトナムにヨーガを学びに行きました。シバナンダヨガという、インドの伝統的なヨーガのアシュラム(修行場所)なのですが。
-オカリナとヨーガとは、ぜひ参加してみたくなりますね。ホンヤさんの音楽は自然や生き物をテーマにしたものが多く、とても聴いていて癒やされます。楽器は、呼吸と深いつながりがありますよね。ヨーガへの興味もそこからですか?
オカリナも、ヨーガも呼吸という意味でつながりがあります。最近、「オカリナを教えてください」と言われることが多くなって、ワークショップをやることがありましたが、どうしてもみなさん、最初はガチガチに力が入ってしまうんです。
力が抜けたらすごく上達も早いと思うんです。ヨーガとオカリナを並行してやったほうがオカリナの上達が早いと思いまして、並行して教える活動も始めるために、ヨーガの研修にベトナムへ行きました。ベトナムでは本当に貴重な体験ができました。
つい先日、5月末に、初めてのオカリナとゆるやかなヨーガの講座、「オカリナ&ヨーガ」を開催しました。
楽器を吹くには、体と心のコントロールがとても大切です。6~7割は体調管理ですね。
私もヨーガをすることによって内側から自分の体の状態を観察するようにしています。それによって心と体のコントロールがしやすくなるんです。
-今までホンヤさんがやってこられたことを融合して、あたらしい一歩を踏み出されるのですね。
そうですね。私はアカデミックな道を歩んできていないので、これまでは教えることを遠慮して来ました。でも、最近は、私がやってきたオカリナを伝えていこうと、考えが変わりました。
-ホンヤさんの曲を拝聴しましたが、曲目の「小鳥」では可愛く鳴く小鳥をオカリナで表現され、四万十川という曲では川縁を歩きながら演奏される姿がとても印象的でした。どこか懐かしいといいますか、時間を忘れてずっと聞いていたくなる感覚です。もっと若い世代の人にも聴いてもらえれば嬉しいですね。
なるほど、うれしいです。若い世代につながっていったらいいなと思いますね。少し本筋とはそれるかも知れませんが、私は、若い世代に伝えたいことがあります。それは、言葉を大切にする、ということです。言葉には言霊がありますよね。
女性はおなかに赤ちゃんがいるときに、美しい言葉で語りかけて、子守歌、童謡唱歌とか、四季折々の詩情のある言葉とメロディーを歌いかけてあげることが大切だと思うんです。
私は、そういうことを、おしゃれな形で若い子に伝えたいと思っているんですよ。
「歌」は、相手になにかを伝えるための「訴う(うったう)」という言葉からきていると、あるところで聞きました。
歌と言葉は本当にひとつのものなんです。歌=音楽ですよね。すべての国のメロディーは言葉からできている。言葉によってメロディーラインの個性が出てくるという事を聴いたことがあります。
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インタビューは後半に続きます。長年AHCCⓇも飲み続けていらっしゃるホンヤミカコさんに、健康管理法についてもおたずねしました。
本谷美加子(ホンヤ ミカコ)
オカリナ奏者、作曲家。北海道帯広市生まれ。1993年、自主制作でミニアルバム『Station』を発売。1994年、アルバム『Ocarina』でメジャーデビュー。2001年から四国八十八箇所の歩き遍路を体験し、結願。現在国内外での演奏、セミナー活動の傍ら、ヨーガと融合したオカリナのワークショップを主催している。
公式ホームページ:http://micaco.jp/