AHCCⓇをつくるひと vol.1<インタビュー前半>

今回はAHCCⓇを製造する株式会社アミノアップ化学の「ひと」にスポットを当てて記事をお届けします。(インタビュアー:ライター 樋口亜沙美)

 

<このインタビュー記事は動画と合わせてご覧ください>

今月は株式会社アミノアップ化学の製造部部長 藤井紀歴さんにお話を伺いました。

これまで医師、薬剤師の先生のほか、体調管理のためAHCCⓇを飲んでいる愛用者の方へインタビューしてきましたが、皆さんおっしゃることは「地道に試験を繰り返して、確かな商品を作っていることが信頼できる」「実際に工場に行って安心した」という、アミノアップ化学への信頼感からくる声でした。

今回のインタビューでは製造の内部と人に迫ります!

 

-製造の工程や仕組み、どのようにAHCCⓇが作られているかについてお話し頂けますか?

AHCCⓇの製造には、製造開始から出荷できる状態になるまでおよそ2ヶ月の期間がかかります。いくつも工程がある中でもっとも時間がかかるのは担子菌の「培養」です。

始めは小さな容器での培養から始まり、次にもう少し大きなガラス製の容器、さらに1.5トンタンク、その後は一番大きい15トンタンクとスケールアップしていきます。

会社見学に来られた方に展示室の窓から見ていただくのは、一番大きな15トンタンクです。キリンより背が高いタンクです。

培養したものは濃縮液にし、その後にフリーズドライにして粉末状にします。

 

-培養だけでもとても手間がかかるのですね!

そうですね、長期培養でこれほどの規模で製造しているところはなかなかないようです。

私は入社して20年以上になりますが、それ以前も培養を含む食品関係の製造業務に携わっていました。そこでは培養期間が短いものですと1日2日、長いものでも1週間ということもありました。

一方、アミノアップ化学でつくるAHCCⓇは培養だけでも数週間ですから、時間と手間をかけて製造しています。

 

-長い時間がかかるということは、管理にも配慮が必要ですね。

はい。担子菌はそれほど育ちが早くないので、培養期間が長い分、徹底した管理を必要とするデリケートな面を持っています。

人の手が関わる工程も多いですから、「いかに問題なく、リスクにさらさずに培養するか」ということが、製品の出来上がりを左右します。問題なく培養を進めるためには製造環境を一定に保つことが欠かせません。

 

-製造環境を整えるために最も気を使うのはどのようなことですか?

これは食品全般の製造に言える事ですけれど、最も大切なことが衛生管理です。

タンクの中に担子菌以外の菌が入ってしまうと、そのタンク1本の培養液は全て製品にならなくなってしまいます。タンクを開ける時は、別の菌が入り込むリスクにもさらされますので、とても気をつかいますね。

 

-目に見えない菌の管理は非常に大変なことかと思いますが、品質管理、衛生管理を徹底するためにどのようなことに取り組まれていますか?

専用の装置により滅菌して、菌が入らないようにしますが、その他にも部屋の衛生状態を保つガイドラインを設けています。

菌を培養する部屋や凍結乾燥させる部屋は病院の手術室と同等の衛生状態を保ちます。

装置やタンクを使う前、使った後から、また使うまでの一連の流れをしっかりとルール化したうえで、そのすべての工程で衛生面をしっかり守ること。これを徹底します。複数ある製造タンクは、製造を終えたらすぐに洗浄します。製造現場では、洗浄作業も大切な仕事のひとつなんです。

 

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前半の記事では「製造」と「衛生管理」についてのお話でした。

AHCC®の製造現場では、機械が自動的に動いているだけではなく、熟練した人の目によるチェックやコントロールが欠かせないことがわかりました。

お話はまだまだ続きます!後半の記事では、製造現場に人がどのようにかかわっているのか?についてお届けします!

次回の記事もお楽しみに。